摂食・嚥下障害の症状

- ・ 食事中によくむせる
- ・ 形があるものをかんで飲みこめない
- ・ 食事に時間がかかる、疲れる
- ・ 食後に痰が出る、ガラガラ声になる
- ・ 飲みこんでも食べ物が口の中に残る
- ・ 食べ物がつかえる
等で嚥下障害に気が付く事があります。また、嚥下障害により食事が上手くとれないために、体重が減る、低栄養や脱水をおこす、飲み込んだものが気管に入る(誤嚥する)、飲み込んだもので窒息する、という事もあります。
原因
脳血管障害(脳梗塞・脳出血)による麻痺や、神経・筋疾患、また加齢による筋力の低下等が主な原因です。
診断方法
嚥下造影検査(VF)
X線透視下で造影剤(バリウム)を入れた検査食を飲みこみ、口からのど、食道を食物がどのように通過するか、誤嚥の有無等を確認します。
嚥下内視鏡検査(VE)
鼻から入る細くて柔らかいファイバースコープでのどを観察します。のどが痰で汚れていないか、食べ物が上手く飲みこめているか等を調べます。
治療方法
食べる姿勢や食べ方、食事の調理方法を変えるだけで、症状が改善する事もあり、そのような場合には、摂食指導を行います。飲み込む力が弱い場合には、言語聴覚士によるリハビリをします。
リハビリ内容
間接訓練(食べ物を使わない訓練)
顔面の運動、アイスマッサージ(氷でのどを刺激)、頭部拳上訓練(のどの筋肉をきたえる)等、一人ひとりに合わせたプログラムを行います。
直接訓練(食べ物を使った訓練)
食事時の姿勢や食べ方、食形態の検討をします。